2011年6月14日火曜日

Ylioppilasjuhlat

6月はフィンランド語でkesäkuu (夏の月)。
日本では梅雨の今が、フィンランドでは本格的な夏です。
小中高は6月第1週で修了し、8月上旬までお休みです。
どの学校でも、最終日の次の土曜日に終業式のような集まりがあります。
小中では、生徒のグループによる音楽やダンスの発表会があり、
みんなおめかしをして参加します。
土曜日なので、多くの家族も参観に来ます。
高校では、以前にお話ししたylioppilastutkintoをパスして、
晴れてylioppilas(高校修了者)になった学生を対象にした式典が行われます。
ここで、一人一人が校長先生から修了証書と、
担任の先生から白い帽子を受け取ります。

今年は時々お邪魔させてもらっている高校の式典に参列させてもらいました。

(そのときのビデオがあるのですが・・・
アップされず。また挑戦してみます)

みんな堂々としていて、一山を超え、これからは独立した人生を
送っていくんだなあと感じました。
式典では、コーラスグループによる楽しい演奏や、
校長先生のユーモアたっぷりのスピーチ。
卒業生代表のスピーチ。
そして、50年前と60年前の卒業生も何人か招待されていて、
その代表者の方々のメッセージもあり、とても温かい式典でした。
特に、60年前の卒業生代表の女性のスピーチは、
「今を生きなさい!」という内容で、私もうるっときてしまいました。

アメリカの高校の卒業式では、やった!卒業したぞ!
という意味で、かぶっている帽子を空に投げますが、
フィンランドの高校の卒業式では、
受け取った白い帽子を全員が受け取り、席に戻ったあとに、
校長先生の"Te olette ylioppilaita"(皆さんは、高校修了者です)
というかけ声に続き、一斉に帽子をかぶります。


この式典後、各自の自宅で家族や友人とのパーティー、
そして、夜にはナイトクラブデビューをするようです。

この式に参加しながら、日本の卒業式を思い出しました。
私が担当した3年1組(もう24歳!)、3年3組(おっと23歳!)、
3年4組(え、21歳!?)の生徒たちはどうしているんだろう。
また会いたくなりました。