2011年2月13日日曜日

Ylioppilastutkinto Somessa

フィンランドでは、秋と春の二回、Ylioppilastutkinto という高校卒業前の高校生を対象にした試験があります。元々は1852年に始まった試験で、これは、高校で必要な知識を習得できているかどうかを見るものであると同時に、大学進学の際に必要になるものです。この試験なしに高校の課程を終了することもできますが、大学などに進学する際にはその試験の成績が必要になるようです。この試験を受けて、進学などに有効な成績を得るには、母国語(フィンランド語またはスウェーデン語またはサーミ語)とあと3種類の試験の合計で最低4つの試験を受ける必要があります。3種類とは、二つ目の公用語(フィンランド語またはスウェーデン語またはサーミ語)、数学、外国語、そして、科学と人類学などの分野です。
また、日本のセンター試験とは異なり、最初に書いたように、この試験は秋と春の年二回行われます。そして、すべての科目が2日で行われる日本とは異なり、例えば、今年の春季の試験の最初2月11日に行われたのは、母国語(読解)の一種類だけです。試験時間も5〜6時間ほど設定されており、飲み物や食べ物を持ち込むこともできます。というか、必要です。(食べ物や飲み物の持ち込みに関しては、大学の普通の試験でも、当たり前のように許可されています。)
試験場はそれぞれの高校で、全国同時に行われます。2月11日に始まった春季試験は、次に2月14日、15日、16日とで、外国語や公用語の試験などが行われます。
そして1ヶ月後の3月中旬に、母国語の小論文や、科学、人類学などの分野の試験が日を分けて行われることになっています。
最終的に結果は、0、2、3、4、5、6、7の数字(偏差値のようにするのだと思います、自信ありませんが)で表されます。

左からLが7、Iが0です。

前に書いたように、これは大学進学ためだけのものではなく、高校最後の自分の到達度を測るものなので、これが、成績証明書のようなものに記録されるようです。

フィンランドで、高校卒業後にすぐ大学に進学する(できる)人は少ないです。進学前に少し働いて、自分で準備ができたら、この試験のポイントと、個別の大学や学部が主催する試験や面接を受けて、大学進学に挑戦します。
このあいだ授業を受けてびっくりしたのが、教育学部へ進学希望する人は、まず、全大学の教育学部が共通して主催する試験を受けて、その際に、希望する大学を3つ書いて提出し、試験に通った人は希望大学の個別の試験(面接、適性試験、小論文など)を受けて、それに通らなければならないそうです。2010年の試験では、フィンランド全体で教育学部に進学希望者は6500人。そのうち合格したのは全国で700人。数字だけからですが、精鋭たちなんだろうなと感じます。



話はがらっと変わり、生活の話。
最近、またもやマイナス20度の世界=天気最高。
太陽って素敵です。

外はマイナス20度でも、室内はプラス20度。
玄関を開けると、このように、コートや手袋、帽子などを置く場所があり、
そこで、靴も脱ぎます。


あと、共同の洗濯機。
予定表の希望日時に自分の部屋番号を書いて予約をします。
乾燥機もあります。


そして、洗濯の後は、お菓子を焼きましょう。
今回は、ライ麦と大麦の粉を生地にしたベリーのクランブルです。


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